急須を初めて買う時などには何を基準に急須を選んだら良いのか迷うと思います。
茶漉しの種類については「宇幸窯の帯茶漉し」を参考にしていただく事として、ここでは急須の大きさ(容量)と常滑焼急須の土肌からお目当ての急須を選ぶ方法をご紹介します。
急須の大きさ(容量)で選ぶ
宇幸窯の急須を大きさで分類すると以下になります。
・14号/260cc以下(1~2人用)
・15号/270cc(2人用)
・16号/300cc(2~3人用)
・20号/360cc(3~4人用)
何人用と言うのは目安ですので、これでないといけないと言う事はありません。
茶漉しの種類にもよりますが、カップ網の急須の場合はお湯が十分に入っていないと茶葉がお湯に浸からなくてお茶の抽出が不十分になるので大きさ選びは重要です。
帯茶漉し急須の場合には少ないお湯でも茶葉がお湯に浸って美味しく抽出できますので大き目の急須を選んでも問題ありません。
宇幸窯通販サイトで「急須のサイズで探す」。
急須の土肌で選ぶ
ご存知の方もいるかと思いますが、常滑焼の特徴である朱泥土は多孔質で酸化鉄が多く含まれています。
この朱泥土の特性がお茶に含まれるカテキンを吸着して渋みを少なくしたり、お茶の苦みの成分であるタンニンを適度に減らしてまろやかで美味しい味わいにする。と言われています。
【朱泥焼〆急須】
・常滑焼伝統の無釉焼成で風合いのある朱泥急須です。
・素地は多孔質で鉄分が多いので、緑茶のカテキンを吸着して渋みを減らします。
【黒燻し焼〆急須】
・朱泥焼〆焼成後に還元燻し焼成を重ねた、土の風合いのある急須です。
・素地は多孔質で鉄分が多いので、緑茶のカテキンを吸着して渋みを減らします。
【朱泥光沢急須】
・朱泥化粧土を施して光沢のある朱泥急須です。
・表面がガラス質に近いのでお手入れが楽です。
【黒燻し光沢急須】
・朱泥光沢焼成後に還元燻し焼成を重ねた、光沢のある急須です。
・表面がガラス質に近いのでお手入れが楽です。
お茶をより美味しくいただきたい方は表面に化粧土を掛けていない“焼〆”タイプの急須を、
茶渋が付きにくくて手入れの楽な方が良い方は“光沢”タイプの急須がお勧めです。
朱色か黒色かは好みで選んでいただければ良いと思います。
宇幸窯通販サイトで「急須の風合い(土肌)で探す」。