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粘土、長石などの材料を水と一緒に粉砕する装置です。
写真は水本陶苑最大のボールミルで、直径と長さがそれぞれ1.9メートルあります。
鉄の筐体の中には石の壁が張ってあり、材料を砕くために、こぶし大の玉石が約900キログラム入れてあります。
そこに先ほどの材料を約2トンと水を約600リットル入れて、約一晩回すと鋳込み製法用の泥漿粘土(朱色をしているので朱泥)が出来ます。
これを常滑では「朱泥ノタ」と呼びます。
正面から撮影しました。 (ずいぶんと汚れていますが)
1回で1500リットルのノタが出来るのですが、宇幸窯では使い切れないので、同業の窯元に使ってもらっています。
この他にも100キロから500キロのボールミルが8基あり、用途別に使い分けています。
常滑焼の急須は蓋と胴の気密性が良いことで有名です。
このように急須の蓋と胴の間に磨き粉をつけて1個ずつ丁寧に摺り合わせます。
この作業があるから、常滑焼の急須ではお茶をおいしく淹れることができるのです。
急須ひとつひとつの胴と蓋は必ずセットになっているので、
お店とかに陳列してある常滑焼の急須の蓋を、
別の急須の蓋に乗せると微妙に合わなくなるので気をつけてくださいね。
綺麗に洗って乾かし、次の工程に進みます。