仕事場の裏に桐

最初に気が付いたのは初夏の頃だったと思いますが、仕事場の裏に見たことも無い植物が生えてきました。
そして、この4ヶ月ほどで高さが5メートルほどにまで生長しました。
 
葉も大きなものでは直径が30センチ以上あります。
何もかもが不思議づくしなので、あれこれと調べた結果、桐の木だという事が判明しました。
学術的には「ゴマノハグサ科キリ属の落葉樹」という分類みたいです。


 
 
下から見上げると圧倒されます。

とにかく生長が早い木なので、昔は女の子が産まれると庭に桐を植えて、お嫁入りのときにそれでタンスを作るという話があったそうです。

ちなみに我が家の家紋は“五三桐”なんです。
何か不思議な巡り会わせを感じました。


国際陶芸教室 !?

 
常滑市内にホームステイしている、タイの小学5年生と先生達が、宇幸窯に陶芸体験をしに訪れました。

講師は私の父と弟です。
最初にたたら成形で皿作りに挑戦してもらいました。

板状にした粘土を丸く切り抜いて、それを型に当てたり手でひねったりして、好みの形に成形していきます。


 
 
 
少し難しいですけど、ろくろ成形に挑戦する子もいました。
 
あと少しで完成という時に、くしゃくしゃになる事もありました。


 
 
2時間ほどで個性的な皿がたくさん出来上がりました。

これからゆっくりと乾燥させてから、上薬を掛けて焼成します。

帰国の日までには何とか間に合わせますので、楽しみにしていてくださいね。


急須セットの梱包について

心のこもったご贈答の品に、万一の事があっては大変です。
宇幸窯では商品の梱包には最新の注意をいたしておりますので、ご安心ください。
 


 
1.急須の本体と湯呑みを専用の化粧箱に納めます。
 (写真は五客セットの例です)

※急須単品の場合は、既成の常滑焼急須用段ボール箱に納めます。


 
2.急須の蓋は固定用の台紙にセットしてから納めます。


 
3.化粧箱の蓋をして


4.ギフトラッピング(写真はラッピングA)をして、宇幸窯の紹介カードをはさみます。

5.最後にエアーキャップ(プチプチ)で包み、宅配用の段ボール箱に納めます。
 
 
安心・確実なクロネコヤマトの宅急便でお届け致します。


ボールミル

粘土、長石などの材料を水と一緒に粉砕する装置です。
写真は水本陶苑最大のボールミルで、直径と長さがそれぞれ1.9メートルあります。

鉄の筐体の中には石の壁が張ってあり、材料を砕くために、こぶし大の玉石が約900キログラム入れてあります。

そこに先ほどの材料を約2トンと水を約600リットル入れて、約一晩回すと鋳込み製法用の泥漿粘土(朱色をしているので朱泥)が出来ます。
これを常滑では「朱泥ノタ」と呼びます。


 
  
正面から撮影しました。 (ずいぶんと汚れていますが)

1回で1500リットルのノタが出来るのですが、宇幸窯では使い切れないので、同業の窯元に使ってもらっています。

この他にも100キロから500キロのボールミルが8基あり、用途別に使い分けています。


朱泥新色?見本


常滑焼の朱泥急須は元来、酸化鉄を多く含んだ田土が主原料でしたが、最近では粘土にガラス成分の長石と弁柄を混合した原料が主流になってきています。
製品は良く焼き締まるのですが、昔の朱泥に比べて、少々黒味を帯びた感じになります。(左端見本)
そこで、チャラ掛けと呼ばれるガラス層の薄い化粧土を施して、艶と発色を良くした急須が多く作られています。
しかし最近になって、「昔のような、朱泥本来の肌触りと朱色の急須を作らないか?」と言う話しが持ち上がってきました。
宇幸窯でも鋳込み成型用の泥漿(でいしょう)を製造しているので、さまざまな試験を行っています。
写真ですが、左端が現在主流の泥漿で作成した見本、右端が最終試験での見本、真ん中がその中間見本です。
今後は右端見本のような風合いの朱泥急須が復活すると思います。


電話でのお問い合わせ

電話0569-27-5117

【営業時間】平日:10:00〜17:00 土曜:10:00〜12:00 日祝定休

メールでのお問い合わせ

メールでのお問い合わせはこちら