製造風景
常滑のイベント等
伊賀・信楽方面鉱山視察
とこなめ焼協同組合主催の伊賀・信楽方面鉱山視察に行ってきました。
組合の役員を中心とした希望者15名が参加しましたが、
常滑焼をこよなく愛する人たちばかりなので、とても熱心に視察を行いました。
【伊賀:三光鉱山さま】 採掘場
陶器の元になる粘土の採掘場です。
7ヘクタールの広さがあるそうですが、3割程度しか使われていないそうです。
以前は伊賀に30数社あった鉱山も、現在では最後の1社になってしまったそうで寂しい限りです。
【伊賀:三光鉱山さま】 製土工場
代表的な製品には伊賀木節や堂仙傍粉末がありますが、
需要の低迷で、この日は稼動している機械はありませんでした。
【伊賀:永谷園さま】 「かまどさん」で有名な永谷園さんです。
売店軒先で売られていた土鍋
店内では大小様々な土鍋が売られていました。
【伊賀:永谷園さま】 作業風景
【伊賀:永谷園さま】 旧登り窯
昭和40年代まで使われていた登り窯で、
16の部屋全てを焚き上げまでには15日から20日を要したそうです。
【信楽:丸元製陶さま】
陶器でできた大小様々な浴槽が展示販売されていました。
伊賀・信楽方面鉱山視察を終えて。
常滑焼が深くかかわっている粘土の採掘・製造現場の現状が何となく理解できました。
また、同じ焼物に携わる他産地の方々の焼物に対する取り組み姿勢は大変参考になりました。
1日であちこちを回るハードなスケジュールでしたが、組合員の親睦も深まる良い視察旅行でした。
製造風景
粘土粉砕作業【製土作業】
これはクラッシャーと言って、大きな粘土を小さく砕く粉砕機械です。
急須や湯呑みの原料を作る製土作業で一番最初の工程に使います。
粘土の板を上から投入すると、クラッシャー内部の羽で砕いて下に落とす構造になっています。
真上からです。
乾燥させた粘土をクラッシャーの上から放り込みますと。
中では鉄の羽が回転していて、粘土を次々と砕いていきます。
この鉄の羽に手を挟まれたら大変な事になります!!
この機械を導入する前は手作業(ハンマー)で砕いていたので、腱鞘炎になったりして大変でした。
砕かれた粘土は次の製土作業 『ボールミルによる原料調合』 に進みます。
常滑の風景
常滑りんくう釣り護岸
「常滑りんくう釣り護岸」を紹介します。
何と!全長が1kmもあるそうです!!
反対側の様子です。遠くの方に釣り人が見えますね。
釣りの事は詳しくないので何が釣れるのか良く分かりませんけど…
遊歩道や休憩スペースが整備されているので、散歩やランニングにもお勧めです。
釣り護岸には車が48台駐車可能な「りんくう緑地南駐車場」が隣接していて、
トイレや自販機もあります。
夏場は飛行機がセントレアから南向きに飛び立つ事が多いので、この場所から良く見えます。
やきもの散歩道
常滑やきもの散歩道A8(修英舎〜煙突屋)
<マップ21番付近>
「修英舎」
やきもの散歩道では異色のモザイクタイルショップで、アンティークタイル等も売られています。
坂道を上って高台に出て少し歩くと...
<マップ21番付近>
「煙突屋ガーデンカフェ」
煙突を描き続けた画家の煙突画ギャラリーです。
店内ではコーヒーとシフォンケーキも楽しめ、
朱泥急須をはじめとした常滑焼に昭和レトロ雑貨も陳列販売されています。
これまで8回に渡って「やきもの散歩道Aコース」を自分なりの視点で紹介させていただきましたが、ここで最後になります。
この後はすぐそばに架かっている「いちき橋」を渡って坂を下るとスタート地点に戻ります。
紹介させていただいたのは「やきもの散歩道」のほんの一部で、見どころはまだまだ沢山あります。
是非、実際に訪れて散歩してみてください。